MBS社は、指頭から採血した微量検体を検査試料とした高精度な検査法を実現しています。この精度検証の結果は、日本臨床検査医学会誌「臨床病理」2017年3月号に論文掲載されています。本検査法を適用した検査項目の拡大や異常値群における精度検証など、より幅広い微量検査技術の活用に向けて開発を継続しています。

検査項目

生化学項目

微量検査精度の検証が完了している項目(2017年3月現在):

総蛋白(TP)、アルブミン(ALB)、AST、ALT、γ-GTP、中性脂肪(TG)、総コレステロール(TC)、HDLコレステロール、LDLコレステロール、尿素窒素(BUN)、クレアチニン(CRE)、尿酸(UA)、血糖(GLU)、アルカリホスファターゼ(ALP)、アミラーゼ(AMY)、クレアチニンキナーゼ(CK)、乳酸脱水素酵素(LD)、総ビルルビン(T-BiL)、CRP、HbA1c、WBC, RBC, Hgb, Hct, PLT

免疫項目

微量検査精度の検証が完了している項目(2017年3月現在):

CEA、PSA、AFP、CA19-9、CA15-3、CA125、HBs抗原、HCV抗体、TP抗体、HIV抗原・抗体、甲状腺ホルモン(TSH)

特殊項目

指先微量検体を試料として検査が可能な特殊項目検査について:

  • 1、新しい早期ガン検査マーカー、より専門的な検査項目、遺伝子検査など、ラボで分離した微量血清を試料として検査が可能なものに関しては、ラボを経由して、外部の専門機関への検査委託をすることができます。
  • 2、施設管理、採血、輸送、結果報告などは、標準検査と同様にLifeeサービスを使用します。

投稿論文

  • 日本臨床検査医学会「臨床病理」65巻3号掲載

    ”新規採血用具によって採取した指頭微量血と通常の静脈血を試料とする血液検査値の相関について”

    岩澤肇*1西村知晃*2根本翔太*3相川直樹*4渡辺清明*5
    *1,2,3,4株式会社エム・ビー・エス(〒101-0032東京都千代田区岩本町2-14-8)
    *5東京臨床検査医学センター(〒153-0064 東京都目黒区下目黒6-3-17)

    ”Correlation of the Blood Test Results Obtained Between Assays Using Microliter-scale Fingertip Blood Samples Collected with a Novel Blood Collection Device and Conventional Venous Blood Assays”

    "サマリー: われわれが作成した新規採血用具によって指頭から採取した微量血と、通常の静脈血を試料とする血液検査値の相関を検討した。80人のボランティアを対象とした。環指頭の1回の穿刺で得た血液を採血チップに吸引して、60μLの血液試料を迅速かつ過不足無く採取できた。採取した血液は、分注なしに密閉した採血チップ内で混和し、遠心分離を行い測定試料とした。HbA1c以外の生化学検査には、薬剤無添加のプレーン採血チップで採取して、遠心分離で得られた血清15μLを生理食塩水190μLで希釈し、検体量と試薬量を調整して測定した。また、血液学的検査とHbA1cは、EDTA-2K添加採血チップに吸引した全血試料を用いて測定した。指頭血と静脈血での検査値の相関は、希釈血清を試料とした検査では、TG, T-CHO, HDL-C, LDL-C、GLU、ALT、γ-GTP、UAの各項目でR2 が0.97以上、全血を試料としたHbA1cと血球計数検査では、HbA1cで0.98、WBC, RBC, Hgb, HctでR2 が0.92以上と、いずれの項目もR2 が1.0に近似する良好な結果が得られた。われわれの新規採血用具を用いた簡便な指頭採血による微量血液検査法は、従来の静脈血液を用いる方法に比べても精度上の問題が少なく、有用な簡易検査法の一つであることが示唆された。"

    掲載論文の別刷りをご提供しますので、ご希望の方はお問合せよりご連絡ください。

    ※株式会社エム・ビー・エスは2018年1月に社名を「株式会社マイクロブラッドサイエンス」に変更致しました

スクリーニング事例

日本における肝臓内科のスペシャリストである高口医師を中心に、香川県立中央病院と岡山大学病院との連携で、当社の採血デバイスによるB型C型肝炎検査の臨床研究を行っています。

肝炎対策は、国内では行政が先頭たち「知って肝炎プロジェクト」(リンク)が推進されていますが、まだ多くの未診療患者が取り残されています。

保健所や医療機関に行かずに、市中で簡単な指先採血による正確なスクリーニング検査の実現を目指しています。

世界保健機関(WHO)年次総会(2016年5月28日)で、加盟194カ国が2030年までにウイルス性肝炎を撲滅する戦略を全会一致で採択し、地球規模で対策に取り組むと宣言した。B型およびC型肝炎ウイルス(HBV、HCV)の2030年までの撲滅を目標に掲げ、予防や治療により、年間の死亡者数を65%減らし、治療件数を80%引き上げ、710万人を救命することを目指す。 
肝炎による死亡者数は毎年140万人と、HIVや結核、マラリアによる死亡者数を上回っている。近年、HCVは治癒率の高い治療薬が登場し、HBVはワクチンや効果的な治療薬があることが、今回の撲滅宣言の背景にある。

協力: