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2021.07.02

株式会社プロルート丸光×株式会社マイクロブラッドサイエンス社長対談

-コロナ禍での挑戦

異業種タッグで「美と健康」事業の強化を目指す

微量採血キャピラリーや新型コロナウイルス検出キットを展開する株式会社マイクロブラッドサイエンス(以下、MBS)。同社は2021年7月21日にアパレル商社の株式会社プロルート丸光(以下、プロルート)の傘下に入り、ファッションと医療という異業種タッグで「美と健康」事業の強化を目指す。今回、MBSは世界的に蔓延する新型コロナウイルス感染症の治療薬の基となるモノクローナル抗体を保有する南京ヴァゼムメディカルテクノロジー株式会社(以下、ヴァゼム社)と日本展開における特定分野の独占的包括提携契約を締結した。この業務提携の狙いと今後の展望について、プロルートとMBS両社のキーパーソンに聞いた。

 

■株式会社プロルート丸光  代表取締役社長 森本 裕文

■株式会社マイクロブラッドサイエンス  代表取締役 大竹 圭

(以下、敬称略) 

 

互いのフィロソフィに共鳴。双方の得意分野を活かす

――MBSと老舗アパレル商社であるプロルートは2020年に業務提携し、プロルートはMBSが開発する血液検査器具等の販売代理店として国内外で事業展開をしてきました。2021年6月にプロルートとMBSは「株式交付」の手法を用いて、グループ会社となる予定であると発表しました。グループ会社となる背景から教えて下さい。

 

森本:もともとMBSは患者目線と医療の観点に基づき、微量の血液でより簡便に誰でも活用できる検査手法とその製品の開発、検査情報の活用の幅を広げる検査データ共有システム、ネットワーク上で運用管理する微量血液検査専用コンパクトラボの構築を3本柱に、微量血液採血検査事業など画期的なソリューションを創出していました。プロルートにもヘルスケア事業があるのですが、MBSの微量血液採血検査事業など、若い感性を活かしながら、固定概念や過去の成功体験にとらわれることなく、チャレンジしている姿は今後のプロルートに必要であると考えました。

また、2020年にプロルートはMBSのキャピラリーや新型コロナウイルス検出キットの販売代理店として業務提携を行い、MBSと密にコミュニケーションを取りながら関係強化を図ってきましたが、その中で、弊社の考える「美と健康」事業の考え方とMBSの理念などが合致したということが今回のグループ化の発表に至った背景となります。互いのフィロソフィが共鳴したということでしょうか。

 

大竹:長い歴史を持つアパレル商社であるプロルートと、微量採血キャピラリーのメーカーであるMBSとで相乗効果が創出できるのかどうか、不安が無かったわけではありません。具体的なビジネスを進める中で、双方の得意分野を活かす事が出来る取り組みである事を確信できた事が背景にあります。

 

 

日本の新型コロナウイルス感染症対策製品開発に寄与

――両者がグループ会社となる発表と同時に、MBSは中国、ヴァゼム社の日本展開における特定分野の独占的包括提携契約を発表しました。この発表は今回のグループ会社化と関係があるのでしょうか?

 

大竹:まず、ヴァゼム社について簡単に紹介します。ヴァゼム社は、新型コロナウイルスの感染拡大の初期に他のバイオテック企業に先駆けて抗体検出キットの開発に成功した中国大手バイオテック企業です。酵素、抗原、抗体、高分子有機材料などの機能性タンパク質に焦点をあてた技術を持ち、体外診断用医薬品(IVD)、バイオ医薬品などを開発しています。現在、200種類以上の遺伝子工学リコンビナ-ゼ、1,000種類以上の高性能抗原性製剤、モノクローナル抗体mAbなどを保有する他、様々な種類の生物学的製剤の開発に成功しています。そして、世界30国以上の科学研究機関、分子診断試薬メーカー、製薬企業、医療機関のポートフォリオを有しています。

MBSとヴァゼム社は、ヴァゼム社製の新型コロナウイルス感染症対策製品を日本で展開するため、2020年3月に契約締結しています。当時からMBSは日本の製薬企業にも採用される品質を提供できるヴァゼム社の技術力を高く評価していました。その一方、ヴァゼム社からは以前より日本国内への販路拡大や製造拠点の構築に力を貸して欲しいと言われていました。そして今回、新型コロナウイルス感染症の為の治療薬の基となるモノクローナル抗体を日本の企業にライセンス供与するビジネスを行ってほしいとのオファーを受け、その部分に惹かれて今回の契約を締結しました。

ヴァゼム社の日本展開においてMBSに独占的に提携依頼している業務は、新型コロナウイルス治療薬の基となる抗体細胞株の日本における開発展開のサポートと体外診断用医薬品(IVD)の日本における開発・製造販売のサポートです。

今後はMBSの事業として製薬企業などへ新技術を紹介し、ライセンス収入を得るエージェント機能を追加していく予定です。これを実現させていくにあたって、人材や知名度等、MBS社単独で事業を推進するより、それを補うことができるパートナーとの連携を模索してきました。ありがたい事にたくさんの企業様からお声掛けを頂いたのですが、最終的に、ここまでビジネスを一緒にやってきたプロルートとの一層の協力関係強化が効果的だと考えました。

 

森本:プロルートとしても、構造改革を進めてきた過程において「美と健康」事業を一段と推進したい中での申し出であり、またとない機会を頂けたと認識しています。これまでやってきたビジネスを更に推進させると共に、新たなビジネスチャンスに関しても積極的に取り組んでいきたいと考えております。

また、MBSが締結した日本展開における独占的包括提携契約についても、これまでのプロルートが有するネットワークや販売網などを活用し、相乗効果が生まれるものと期待しています。そして、新型コロナウイルス感染症対策について、日本の企業様の開発に寄与できれば光栄です。

 

 

ヴァゼム社との契約は協業の第一歩

――医薬品の基となるヴァゼム社のモノクローナル抗体について教えて下さい。

 

大竹:モノクローナル抗体に関しては、詳細を語ることは秘密保持の関係で難しいのですが、まず新型コロナウイルス感染症の為の治療薬へつながる可能性という部分がとても魅力的です。新型コロナウイルス感染症の為の治療薬については世界中の製薬企業が開発競争をしている中、ヴァゼム社の持つモノクローナル抗体を使った抗体医薬品の製造は開発期間が他の医薬品と比較して短く済むことが特徴で、この抗体を日本の企業へ開発権や独占販売権としてライセンス供与していく考えです。

ヴァゼム社が保有するモノクローナル抗体産生細胞株は複数ありますが、実際にその一つをヴァゼム社が他国の企業にエージェントを経由してライセンス供与した際は巨額の契約となっています。

ビジネス上の強みで申し上げると、マネタイズまでのスピード感がまず挙げられます。通常、製薬企業様がマネタイズを行うまでには、臨床・治験・承認・販売といったフェーズを経る必要がありますが、MBSが行うエージェント事業は、製薬企業様が抗体株をライセンスした段階でマネタイズを行う事ができます。

また、ヴァゼム社では、主に研究用試薬や、体外診断用医薬品の分野の製品を日本で製造することを視野に入れています。例えば、新型コロナウイルスなどの感染症の検査試薬などで、それらを日本で製造し、厚労省の製造販売認可を取得し販売することができれば、中国の開発スピードと日本の技術、高い製品品質が組み合わさり、市場は日本国内に止まらず世界中へ販売することも可能になります。こちらのビジネスに関しては、新型コロナウイルスとは無関係に、今後も広がりを見せるビジネスとして認識しており、中長期的に安定した売上等を計上していけるものと考えております。

 

森本:そのような展開になれば、プロルートの持つネットワークなどを生かすことが可能になります。世界中のヴァゼム社の販路も活用できますし、新規ビジネスの創出に繋がる可能性もあります。そういった意味でもMBSとプロルートがグループ会社化することにより相乗効果が発揮できると期待しています。

 

<リリース>

2021年6月25日

簡易株式交付による㈱マイクロブラッドサイエンスの子会社化に関するお知らせ

2021年6月25日

㈱マイクロブラッドサイエンスと Vazyme Biotech Co.,Ltd の 「日本展開における特定分野の独占的包括提携契約」締結のお知らせ

 

株式会社プロルート丸光  https://www.proroute.co.jp/

株式会社マイクロブラッドサイエンス  https://www.microbs.jp/

Vazyme Biotech Co.,Ltd  https://www.vazymebiotech.com/

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